孤独感
孤独感
自分はひとりぼっちだという感覚。
心の通じ合う人がなく寂しいという気持ち
人間関係に関する飢餓感がもたらすこと
わたしは若いころ
独りでいるときより
集団でいるときに孤独感を感じていた
人との違いをより感じていた
暗い部屋
やかましい音楽
ちかちかする照明
笑い声叫ぶ声話し声
頭は空っぽで
耳から流れ込んでくる
目をずっと開けていられない
見るものすべてめちゃくちゃで
どこにいるのかわかりたくない
お酒に煙草
知らない男とキスをして
体をまさぐりあっている
キモチワルイ
目の前にいる半裸の男を突き飛ばし
立ち上がるが膝がカクン
座り込む
再び立ち上がり
壁を伝いふらふらしながら歩く
冷たい便座に顔を乗せ
かろうじて息をしている
今日最後に見たのは
だれかによって持ち上げられている
長く細くきれいな友達の脚
~Épilogue~
何をしてるんだろう
何がしたいんだろう
わたしをだんだん嫌いになるわたし
若いころの孤独感は半端なかった
~はじめまして~