お気に入りの道具
お友達はある彼のお気に入り
いつでも使える道具なの
彼が寂しいとき
彼が暇なとき
お友達はすぐに使えるから
お友達はたまにご褒美もらえる
そのご褒美欲しさに
お友達はなすがまま
歯がゆい思いで見ているわたし
わたしにはどうすることもできない
わたしもなすがまま
お友達の辛そうな顔を見ると
やりきれなくなる
嬉しそうな幸せそうな顔を見ると
ほっとすると同時に心配になる
その幸せは偽物だから
わかってるってお友達は言うけど
そのアリ地獄からのがれられない
底無しの沼に足をとられたまま
お友達の生活は過ぎていく
いつかいつか出るから
もう少し幸せでいさせて
それまでは見守ってて
惨めな姿に見えるだろうけど
彼を待っていたいの
そう長くは続かないから
懇願されてたわたし
あのしっかりとした
凛とした佇まいのお友達
わたしにすがって泣いていた
わたしも一緒に泣いた
今日もお友達は彼を待っている
~はじめまして~
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