méduse

妄想の中を浮遊するくらげ

お隣さん

 

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お隣のご家庭はご夫婦と3歳の娘さん

 

ご夫婦は共働き

 

彼らの朝は娘さんの絶叫で始まる

 

 

イヤイヤ期と言うらしい

 

なんでも自分でする

 

とりあえずイヤがる

 

 

毎日毎日絶叫と泣き声が

 

お隣から聞こえてくるが

 

わたしはいやではない

 

 

3歳の女の子が

 

その小さな身体いっぱい戦っている

 

 

自分を主張し

 

大人の言いなりになんかにならない

 

わたしは自由だ!

 

なんでもわたしが決めるぅ

 

そう聞こえるからだ

 

 

毎朝わたしは3歳の女の子を応援する

 

がんばれ!いいよ!!

 

力いっぱい親を困らせちゃえ!

 

声をかけてあげたいくらいだ

 

 

そのせいかご夫婦はやつれている

 

ピンポーンとうちに来て

 

チョコレートだの

 

チーズケーキだの持って

 

すみません娘がうるさくしてと

 

全然聞こえませんよ

 

どうぞお構いなく

 

わたしはうそをつく

 

 

うるさいものは聞こえてないから

 

うそにならないかなぁ

 

 

 

外出した際に子供の食べられるお菓子を

 

持ってお隣にピンポーン

 

奥様が出られて

 

その足元に隠れるように出てきた

 

3歳の女の子

 

恥ずかしそうにでも好奇心はいっぱい

 

初めて顔を見たが確かに意志が強そうな

 

しっかりした顔つきだ

 

 

わたしがにっこりしてもむっつり

 

可愛いお隣の3歳の女の子

 

強く生きている彼女にわたしも元気出た

 

 

 

 

 

 

 

 

~Épilogue~  

夏場は窓を開けていることが

多いせいかかなりの絶叫が

聞こえてくる。

笑っちゃうくらいの大声で

何やら言っているが何を言ってるかは

聞こえない。

何か言いたい事がたくさん

あるのだろう。

マンションの注意事として

回覧板が回ってこないから

みんな聞こえていないのだろう

わたしも一緒

 

 

 

 

 

 

 

 

~はじめまして~

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