méduse

妄想の中を浮遊するくらげ

面白い幼なじみとお寿司

幼なじみから突然電話が週末そっちに行くから飯行こうと趣旨がえしたのとわたしが聞く彼は若い子としかご飯食べに行かないからそっちで寿司食えてないって聞いたからと父の策略だ父からお寿司の事を聞いて父から誘ってやってくれと父の友達の息子である彼と…

おばばさまとわたし

おばばさまとは血の繋がりはある遠い遠い親戚で薄い薄い血おばばさまはわたしの憧れおばばさまのようになりたかった一族を束ねる姿が勇ましい おばばさまはわたしが大好きおばばさまとわたし色んなところが似てるからわたしを見ると自分を見ているようだとお…

読書からわたしの時間が狂う話

わたしが本を読むのはその世界に浸れるから読んだ後も空想して現実にはいない病気になったからではなくずっと小さいころから空想家目は開いているのに目の前を見ていないことに気づく始終ぼんやりしているように見えたらしく祖父からよく注意されていた 子供…

桜が咲く頃に思い出すだろう

去年の今頃ちょうど同じ場所の桜を見ていた どこかの学校の校庭のずらりと並んだ大きな桜の木 綺麗すぎて圧倒され立ちすくむ近くで見ると視界全部が桜色 はらはらと花びらが舞い落ちるわたしの手のひらにも花びら大人げないがくるくるまわる自然と笑みがここ…

若いお友達の門出

若いお友達はこの春新しい土地へ不安と期待に胸に独り暮らしを彼女ならこの大きな一歩を自分の脚で力強く踏み出すだろう想像させてもらってわたしも嬉しい わたしの若いころを思い出すわたしにもそんな時があったとわたしの門出を祝ってくれた年上の女性をわ…

わたしの白い部屋

昔の写真は見ない変わってしまった容姿を嘆きたくないから 楽しそうに笑っているわたしにこれから起きる酷い現実をわからせたくなるから 今は一枚も残っていない わたしは今を生きている過去でも未来でもなく今を 前向きな気持ちになったのね友達はそう言う…

ある感情のコントロール

感情をコントロールする大人だったら日常で行ってるだろう怒りに任せて暴言吐くとか民衆の面前でさめざめ泣くとか酔っぱらいかなとかぐらいしかいない ある感情のコントロールは難しい始めは見えないくらいの小さい種だったのに芽がでて気づいてしまう知らな…

若い頃のわたしへ

あなたは今無なの こころが動いてないの 信じられる? あんなにはしゃいだことも あんなに人を愛したことも あんなに楽しんだことも 今は無なの はしゃぎ方も愛し方も楽しみ方も 忘れちゃったね いいよ 思い出はあなたのこころに残ってる あんまり思い出さ…

前に進むために

しっかり前を向いて歩くために色んなことを忘れることにしてる大事なことも忘れちゃうこともあるけどこころが重たくなる前に過去に縛られないように煙のように消滅させるそしていろんなことを諦める諦めることは終わりじゃない またいつか叶うことも ぎゅう…

昨日と今日の違い

病気のことを告げられたとき 初めは全然理解していなかった 病院の先生の説明は易しかった 難しくないのに頭に入らない 不思議な感覚だった ちゃんと理解するには時間が必要 感情を受け入れるステップがある 順調に進んでいたわたし 今考えるとわたしってま…

若いお友達

若いお友達とお出かけ初めてのしらない場所ドキドキしながらたどり着く 美味しいスイーツおしゃべりして楽しかったね 教えられることも言われたことを考えているわたしのこころに言葉が残る のったりしたわたしの頭の中も突然動き出す錆び付いてる場合ではな…

動物園

動物園に久しぶりに行ったの 少し肌寒い曇り空隣には心躍る暖かい木の匂い うつくしい動物達自然な姿ではないが命は見た 与えられた環境で生きている食べ物と安全な場所は確保されている自分の意思ではどこにも行けないいいとかわるいとかは言えないわたしも…

精神的なもの

病院に定期的に通院をしている 普通の生活は何となくできているが一人で外出はしない なにかあるかもしれないからだ なにかはなにかだ だからか病院の先生からカウンセラーを紹介された 精神的なケアをしてもらえるよ お話ししてみて カウンセラーはわたし…

木の匂い

目を見てわたしはとろけだす心臓の音が大きく鼓動する何度も隠れて見ては微笑んで 耳障りの良い声を聞き入れる一気にぞくぞくする言葉が耳をこそばかす 手を繋ぎわたしの身体が暖まる手からわたしの気持ちが伝わりそう指を撫でて滑らせる そばに寄り立ち込め…

花仕事

お花仕事は好き生きているものを扱うのは神経を使う丁寧に葉を落とし、茎を洗い水揚げするわたしの指先まで綺麗にみえる ここをぞんざいに扱うとお花の寿命がたちまち短くなる 折角綺麗に咲いてくれていい匂いを放ち美しい姿を見せてくれているそのまま佇ん…

お気に入りの道具

お友達はある彼のお気に入りいつでも使える道具なの 彼が寂しいとき彼が暇なときお友達はすぐに使えるから お友達はたまにご褒美もらえるそのご褒美欲しさにお友達はなすがまま 歯がゆい思いで見ているわたしわたしにはどうすることもできないわたしもなすが…

思い出が増える

思い出が増えるたびわたしは辛くなる胸が締め付けられるほどこころがちくり 幸せな時間をもらったから終わってしまうとわかっていても幸せな時間を願っているこころから渇望している もう、二度と行かない場所ばかり他の人とは行かないだろうずっとこころに…

好きなことを好きなだけ

あなたには好きなことを好きなだけしてもらいたい わたしの近くでわたしが見れるところで あなたを監視しているねあなたを縛り付けているでもあなたはわたしのいい人じゃない わたしはあなたをずっと待っているいつかわたしに注がれる愛情をわたしもあなたに…

夕焼けが部屋の壁を照らすとき

夕焼けが部屋の壁を照らすとき その幻想的な空を見入ってしまう 横に長く広がった雲のかたちも可愛い その青白い雲がゆっくりゆっくり 夕陽に染まっていく 昼から夜になる前の儀式 眩しくて見えなかった夕陽が 見えるようになると 急に大きくなりこちらに迫…

好きなひとの好きなもの

好きなひとの好きなものを 知りたくて 好きなひとの好きなものに 触れたくて浸りたくて 好きなひとの好きなものを わたしも好きになりたいなぁ それは恋愛の醍醐味だと思う その人となりを知ることにも 新しい世界に飛び込むチャンス なんだかわくわくするで…

母との言葉

両親に私の事を理解してもらおうと努力していない わたしは母にはわりと話しているつもり 自分の言葉で自分のこころの中を 今、感じているものを それだけで母は安心している 若い頃は都合のいい事しか話さなかった 文句を言われるのがイヤで どこに行くとか…

温泉

友達と地元の老舗の旅館に泊まった 久しぶりの再会で お酒と豪華な料理に目眩がした たくさん話して笑った 病気の人には見えない 友は口々にわたしを喜ばせた 温泉にも入った 何年ぶりだろう 子供の時以来だ 服を脱ぐのは病院で慣れている さっさと脱いでい…

春になればまた

春になればまた あなたと名水百選に選ばれた 澄んだ綺麗な川縁を静かに歩きたいな 咲き始めた小さい梅の花 美しい白鷺冷たい水に足を浸し 二羽の仲睦まじい鴨泳いでる いつもの楽しいわくわくするお話 笑い合って足取り軽くなる 春になればまた あなたと風…

美容室

わたしの数少ない外出に 美容室も含まれる 月に一回 髪の根元を染めて ヘッドスパをしてもらう 髪の根元を染めるのは白髪だから 白髪はいやではないが 根元が光って見えると なんだか疲れているように見える 疲れていないわけではないが 疲れていない時もあ…

彼の手

私のあらゆるところを気持ちよくする彼の手は もうすぐ労働に使われる とても残念に思う短く切り揃えられた爪を見ながらちょっぴり涙がほろり 爪をなぞり、指をそっとつまみ、手の甲に口づけし彼の匂いを吸い込む彼の手のひらでわたしの顔を包み込む 温かく…

雪解けのおさんぽ

ぽかぽか陽気 まだ雪が残っている道を歩く 慎重にゆっくり歩く 氷った雪を避けて何度もぶつかる さりげなく腕をつかむ 歩幅はおんなじ 目的地はのんびりできるところ 少し寄り道遠回り おしゃべりして 好きな素敵な場所を教えてもらう 開けた公園 気持ちのい…

彼女の恋

若い女友達が失恋した 人づてにぼんやり聞いただけ いわゆる男の浮気単なる男の心変わり 昨日彼女の心情を見た いきなり相手の女につかみかかって行く 男が隣にいるのに 男に引き剥がされてじたばたしながら 女をどんどん殴っていた その顔の凄まじいこと 涙…

友達の好きな人

友達に好きな人がいると 何だか聞く方が恥ずかしい 中学高校生の頃は 聞きたくてたまらなった話 今の方が恥ずかしいのはなぜなんだろう 彼からのLINEを待つ気持ちとか 彼を見かけた時のドキドキとか まるでお嬢さんだった頃の友達 いくつになっても恋する乙…

満員電車

病院に行くのに電車に乗った 慣れない電車に初めは戸惑ったが 景色を眺めるのが楽しみになった 少し余裕が出てきたのかもしれない 今日は帰りが遅くなった 夕飯を外で食べたからだ 帰りの電車は満員電車 テレビでは見ていたが 実際は初めて もう無理やろ い…

今日は雪 はらはらと雪 木々に白い雪 気づけば外は白 わたしの部屋とおんなじ 雪が積もらない故郷 雪が積もるのは嬉しい 雪に埋もれていたい ぎしぎし踏みしめて 若い頃のスキーを思い出す あの人をも思い出す 今はもう行けないけれど 感覚は味わえた 雪の感…